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『夢をかなえるゾウ』の解説と感想

こんにちは、カイトです。

今回は水野敬也さんの書かれた、『夢をかなえるゾウ』について解説していきたいと思います。

この本は、漠然と“変わりたい”と思っていたサラリーマンである僕がインドの神様であるガネーシャにアドバイスをもらいながらが成長していく

と言った対話形式の書籍になります。

大切な教えはもちろんのこと、笑いあり、涙ありの物語になっています!

今回はこのガネーシャの28個の教えの中から特に心に響いた教えを3つ紹介したいと思います。

人が欲しがっているものを先取りする

ビジネスにしろ何にしろ、大事なのは「世の中のニーズは何なんだ」というのをいち早く見抜く力です。

これはわかると思います。ただ、これを見つけるにはどうすればよいのか…。そこが問題だと思います。

そこで大事になってくるのが、

人が欲しがっているものを先取りする

という姿勢です。

ざっくり言うとな、稼ぎいうんは、どれだけ他人の欲を満たせとるか、それがそのまま数字になって表れとるんや。(中略)その欲を快適に満たして、その対価としてお金をもらうんが今の世の中では『ビジネス』て呼ばれてんねや。

引用元:『夢をかなえるゾウ』pp55

しかし、ただ受け身でいても何も生まれません。

人はな、わざわざ『○○が欲しい』なんて教えてくれへんのや。人が何を欲しがっているかをこっちが考えて、予想して、提案していかなあかんのや。

引用元:『夢をかなえるゾウ』pp57-58

ここで出されている、フォードの例がわかりやすいです。

フォードの発明品:T型フォード(自動車)

皆の欲:『もっと速く移動したい!』

当時の人の頭の中→馬がもっと速く走ればいいのにな…

フォードのアイデア→より速く、遠く走るには馬ではなく、機械でなくてはならない!

フォードのアイデアは当時の人が考えるアイデアとは次元が違いました。
そうやって社会が求めているニーズに対して、誰も予想しない形で最適な解を出すというのが真の成功者だと思います。

でももちろん、いきなりこんな素晴らしいアイデアっていうのは生まれるはずがありません。

そこで大事になるのは、

日頃から相手は何を求めているのかを考え行動する

ということです。

例えば、

  • 愚痴がありそうな相手の話を聞いてあげる
  • 飲食店でウェイターが食器を下げやすいようにテーブルの端に置く
  • 飲食店で相手のコップが空になったら水を注いであげる
  • 何か書こうとしている人にすっとペンを貸してあげる

とかです。

こうやって常に相手の求めていること、してもらったら喜ぶことは何だろうって考える癖をつけるのが革新的なアイデアを生み出す、第一歩になります。

みなさんもぜひ実行していきましょう。

その日頑張れた自分をほめる

自分が成長しようと思っていてやっていることがあるとします。

そのことに対して

あまり楽しいとは感じずに、無理やりこなそうとする

心から楽しいと思って自然と楽しくこなしている

のかどっちが長続きするのでしょうか…?

答えは明白ですよね!
心の底から楽しんで行った方が長続きするに決まっています。

しかしどうやったら心の底から楽しんで行うことができるのでしょうか??

これはもう、頑張ったり成長したりすることが楽しいんだ!ということを自分に教えてあげることだと思います。

そのためにガネーシャが説くのはその日に頑張ったことをホメるということです。

これからはな、毎日寝る前に、自分がその日頑張れたこと思い出して『ようやったわ』ってホメや。一日のうち、絶対一つは頑張れてることあるから、それを見つけてホメるんや。一日の最後はな、頑張れんかったこと思い出して自分を責めるんやなくて、自分をホメて終わるんやで。

引用元:『夢をかなえるゾウ』pp102

これはとても大切なことだと思います。変わりたいと思っている人は総じて焦っている気がします。周りの成長を見て自分も早く変わらなくては…。そんな思いが自分を焦らせるのです。そして自分に課した(とても1日ではこなせそうにないような)膨大なタスクを振り返り、こなせなかった自分を責めるのです。
(僕自身そういったタイプの人間です)
でもそうやってできなかったことを探すんじゃなくで、その中でもできたことを探し、褒めるのです。
(例えば、今日は本を30分読めたじゃないか!とか)
そういってやる方が確かにガネーシャの言う通り、頑張ったり成長することが楽しくて続けられる気がします。

ただでもらう

この見出しを見て、「えぇー」って思った人もいると思います。

僕自身も始めは「えー何言ってんねん!」って突っ込みそうになりました。

ここでガネーシャが言っているのは、

お金と交換できるものは、何も商品だけじゃないということです。

お金持ちでお金が有り余っている人がお金と交換するものは熱い熱意を持つこの夢だといいます。

たとえば『僕はこういうことやりたいんです』って熱う夢語ったりすんのかて一つの方法やがな。それがうまいことハマって『ああ、ワシの若いころ思い出すなあ』思てもらえたら、お金出してもらえるかもわからんで。

引用元:『夢をかなえるゾウ』pp156

みなさん孫正義さんの孫正義育英財団って知っていますか。
これはまさに才能ある若い子に孫さんが投資してその子たちが思う存分勉強できる環境を提供するという財団のことです。
これがまさにガネーシャのいう、お金持ちの持つお金と交換できるものだと思います。

でもこれもまたハードルが高いですよね。
そこでガネーシャが提案している習慣がただでもらうということなんです。

こういった熱意のある人は、自分の思いで相手を動かすことができる、言ってしまえば世渡り上手なんです。

ただでもらうには、相手にお金ではない、ただで上げてもいいと思わせる何かを与えないといけません。

たとえば、ある人にかわいがられて仕事を振ってもらうのかて、ある意味、『仕事』と『愛嬌』の交換と言えるわけやし

引用元:『夢をかなえるゾウ』pp157

みなさんもただでもらうことを意識してみましょう。

感想

僕は結構普段から漠然と変わりたいなと思っていて、よくそういった関連の本をよく読みます。

それは何か明確にこうなりたいという目標があって変わりたいのではなくて、今の何のとりえもない、つまらない自分が嫌だから変わりたいと思っているのです。

だからこそ漠然と変わりたいと思うわけです。

何なら今の無力な自分から脱却できれば何でもいいんです。

そういった経緯からここで書かれている内容はどこかで見たような、そんな走り文句も多くありました。

だから今回紹介したコンテンツも3つに絞らせてもらいました。

大事なのは実際に行動に移すことです。

(これもよく言われること…笑)

そういった意味でこうやってブログで自分を発信するということを始めた自分は行動できたという意味でよかったと思っています。

これからも、少しずつ良い方向へ変われるように行動を起こしていきたいと思いました。

2020/10/2

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