こんにちは、カイトです。
今回は、“ジョジョの奇妙な物語 ストーンオーシャン”(第6部)を観たので、その感想と魅力をたっぷり述べていこうと思います。
2022年-2023年の年末年始の期間を利用して、僕は第6部の全38話を観きってしまいました。
この第6部はテレビでも毎週放映していますが、NETFLIXではなんと先行配信をしていて、テレビで観るよりも早く、全シリーズを観ることが可能です。
僕はNETFLIXで1週間ほどで一気見しましたが、一気見してしまうほど面白いストーリーで、今回の物語のラストでは思わず涙してしまいました。
そんな第6部について、まずはネタバレなしで軽く説明していきます。
今回の舞台は、なんと刑務所!
今までは、イギリスやイタリア、エジプトやニューヨーク、日本の杜王町など様々な都市が舞台となりましたが、今作の舞台はアメリカ。
それも、なんと刑務所から物語はスタートしていきます。
刑務所の名前は、グリーンドルフィン刑務所、通称水族館。
ここに、今作の主人公である空条徐倫が収容されるところから物語は始まっていきます。
空条徐倫は空条承太郎の娘で、承太郎も顔負けの強い精神とジョースターの血統をしっかりと受け継いでいます。
今回のシリーズは、冒頭を観たとき、絵のテイストが非常に第4部に似ているなと感じました。
そして個人的には最初はあまりハマりませんでした……。
ただ、観すすめていくとどんどん徐倫の魅力に、そして徐倫に導かれるようにして戦っていく仲間たちに感動していきます。
今回は糸を扱うスタンド。
今作の主人公、空条徐倫の扱うスタンドは糸を操るスタンド、名前はストーン・フリーです。
正直、緑色のサングラスをかけていて、始めてみたときはちょっとださくない……?と思いましたが、物語が進んでいき、徐倫がどんどん使いこなしていくようになってからはもう何も思わなくなりました。
そしてこの糸のスタンドが、思った以上に汎用性が高く、強いんですよね。
まあこの強さを引き出しているのは、間違いなく徐倫の知恵ですが。
こんなに多様な戦い方があるのかと驚かされました。
糸電話のように使って、遠くの人に声を届けることも出来れば、命綱のようにも出来ますし、自分の周りに張り巡らせれば結界になります。
ケガをしても、自分の意図を使って縫合できますし、糸は一本一本が弱くても、束にして立体にすれば強度も増します。
徐倫の戦いは観ていて、すごく楽しかったです。
そして、承太郎のスタープラチナ・ザ・ワールドの強さも健在。
と言いたいところですが、徐々にぼろが出てきたというか、当初のような無双感が無くなりつつあるのは非常にさみしいですが、これが現実ということですね。受け入れます。
他にも、仲間たちの使う個性豊かなスタンドと、その戦いぶりは観ていて飽きず、非常に楽しいです。
ここからネタバレありの感想をどんどん書いていくので、まだ観ていない人は閲覧注意です!
【ネタバレあり!
】感想を語っていく!
ここからはがっつりストーリーに踏み込んで感想を書いていきます。
あまりに悲しいラストシーン。
僕は第1部から第6部まで全てアニメで観ていますが、個人的に一番悲しいラストだったなと感じます。
6部までは、敵を倒して比較的ハッピーエンドに物語は終わるという印象でした。
ただ今作は、エンディングが今までで一番美しいのにすごく虚しいというか、みな別世界にいる徐倫であり、ウェザーであり、アナスイであり、エルメェスであり。
もちろんこの別世界ではみんなが幸せそうにしているし、アナスイと徐倫が結ばれているし。
でもこの世界にエンポリオだけがプッチとの激しい戦いを知った状態で存在しているというのが悲しすぎて……。
こういった、理想の世界線でのエンディングになっているので、それぞれの関係性とかはすごく良いのに、そこには今までの歴戦のしるしがないという部分にすごく空虚感を感じました。
個人的にプッチが倒されたら、元の世界でプッチがメイドインヘブンズを発現する前の世界に戻って、プッチのみ死んで、みんな無事でハッピーエンドになるのかなと思っていました。
というよりも、そうであってほしかったです。
プッチ自体もメイドインヘブンズで導き出した新しい世界の中でメイドインヘブンズを発現する前のとき、グリーンドルフィン刑務所のときで時の加速をストップさせているので、メイドインヘブンズを発現させてから世界は一周していないですし。
ここら辺、言葉に表すのが難しいですが……。
だから、プッチが倒れてから導かれた、あの新しい(?)世界を見たときはすごく悲しくなりました。
あの後、どういう展開になるのか、エンポリオの気持ちも汲むとみていられません。
この後の世界は、荒木先生の手にって書かれるべきなのか?
この後のエンポリオたちの世界に関しては現時点、第8部までの時点では書かれていないとのことです。
というよりも、第6部でこういったエンディングにしてしまったことで、少なくともジョースターが戦ってきた世界線において、2011年以降の物語を書くことがほぼ不可能になってしまいましたよね。
少なくともDIOと闘った承太郎たちが生きた世界線では、プッチがメイドインヘブンズを発現した“時”以降は世界の時間な流れがどんどん加速していくわけです。
そんな中で物語を作るのは難しいですよね。
この加速した世界の中でも、そのスピードについていき、原稿を締め切りまでにしっかり仕上げる、岸部露伴という化け物はいましたが……(笑)
まあなので、おそらく第7部以降はまた過去の話になっていくことは予想が付きますが、このエンポリオだけが行ってしまった、先の世界ではどういった物語が起こるのでしょうか。
アナスイと徐倫は無事結ばれるのでしょうか。
承太郎はあの主張の激しい服を着ずに、案外スーツと書きこなしているのでしょうか?
正直、興味はあります。
ただその先の物語は僕たち一人ひとりの想像力におまかせしますって言うのがこういうエンディングのときのパターンですよね。
ただ個人的には、スピンオフというか番外編みたいな形で、荒木先生の考えるこの世界での様子とかも書いてみて欲しいなという気持ちは少しあります。
“岸部露伴は動かない”くらいの感じのが観たい……!
ここは、少し期待して待ってます笑
プッチ神父には少し同情してしまう部分もある。
この作品の敵はプッチ神父ですが、やはりウェザーリポートとの兼ね合いや妹の死なども考えると、正直手放しで僕たちの負の感情を放り投げることが出来ないですよね。
心の隙間にDIOが入っていき、そこでプッチ神父は負のスパイラルに入ったわけで。
プッチ神父自体は、その出会いこそが始まり的な感じで非常に肯定的にとらえていましたが、そこがDIOの魅力なんでしょうか。恐ろしいですよね。
また、このウェザーの育てのお母さんの起こした、2度の行動がプッチ神父のこういった感情を湧きたてました。
もちろん悪気はないですし、ただ子供が欲しい、そして救われたい。
そういった純粋な思いで起こした行動が、プッチ神父に無情な事実を付きつけます。
せめて、ウェザーが死ぬ前にプッチの方の苦悩も知ってほしかったなと思ってしまいました。
第6部も手ごわいスタンドが盛りだくさん。
第3部でスタンドが登場してから、様々なスタンドが登場していますが、第6部でもなかなか手ごわいスタンドが登場しましたね。
敵スタンドの中で、個人的に一番好きなスタンドは“ボヘミアン・ラプソディ”です。
正直、このスタンドが発現されたときの絶望感はやばかったです。
ただ、ウェザーの機転の利いた作戦でこの状況を乗り切ったときは思わずうなってしまいました。
まとめ。
ということで、今回は簡単にですが、ジョジョ第6部の感想をまとめてみました。
ジョジョの第7部以降はまだ映像化されていないとのことで、アニメ化にはぜひ期待したいです。
そして、続きは電子書籍で買って読もうかなと考えています。
2022/1/2