読書

星新一、『夜のかくれんぼ』を読んでみた。

こんにちは、カイトです。

今回は、星新一さんの『夜のかくれんぼ』という、短編集を読んでみたのでその感想を述べたいと思います!

もともと星新一さんの本は小学校高学年から中学校1,2年くらいにめちゃくちゃハマってほとんど読み漁っていました。

しかし、最近ふと「また星新一の本を読みたいな…!」っていうことで本屋でこの『夜のかくれんぼ』を衝動買いして読んでみたというわけです。

星新一さんの作品って、短いストーリーなのにオチがしっかりしていて、どの作品も面白いです。

星さんは1997年に亡くなられていますが、20年も先の今の「便利だけどちょっと生きづらい社会」っていうのを形容しているんじゃないかと思わせてくれるような作品もあります。

また、この本に出てきた、「自信」という作品はなんだか妙にリアルな印象を受けました。

主人公(西島正男)が仕事を終えて家に帰り、ボーとしていると自らを西島正男と名乗る、男の訪問を受ける。

最初は、ただの同姓同名の人違いかと思ったが、どうもそうではないらしい。

訪問者は本気で自分自身を“西島正男”だと思いこんでいるようで、なぜか第三者からも訪問者のほうが本物の“西島正男”であると認識されてしまう。

電気をつけ再び相手の顔を見たら、訪問者はまさに自分自身の顔になっていたのだ…。

まあこんな感じのストーリーです。(詳しくは、本を読んでみて!!)
これはあくまで僕の憶測ですが、現代では自分という個性を殺して、機械のように淡々と働いている人が多いと思います。
そしておそらく主人公の西島正男もそういったサラリーマンのひとりで、ある時「俺って何だろう」と自分自身の存在を疑ったんだと思います。自分自身に自信が持てず…。そして他人に自分を乗っ取られたわけです。
「みんなも自分という芯をしっかり持っていないと自分自身を見失うよ」
そんなメッセージをこの作品からは感じました。

こんな浅い感想しか書けませんでしたが、星新一の作品の面白さは保証するので、是非みなさんも手に取ってみてください!

2020/7/25

-読書