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【サイコパス映画】一日限定の『ミッドサマー』を観てきた。

カイト

こんにちは、カイトです。

今回は、夏至の日である6/21に一日限定で復活公開された映画『ミッドサマー』を観てきました。

カイト

『ミッドサマー』を観たのは、約2年ぶりでした。

前回観た際は家で一人で観ていたのですが、長すぎるのもあって、あまり集中して観れていませんでした。

なので、今回劇場でこの惨劇を、この目に焼き付けることができたのは良かったです。

メモ

ちなみに今回観たのは、映画レビューサイト、Filmarks主催で夏至の日(6/21)の一日限定公開の『ミッドサマー ディレクターカット版』です。

通常版より22分長い、ディレクターカット版では、登場人物の背景をより深く表すやり取りだったり、儀式を見ることができます。

また入場者特典で、ポストカードももらえました。

カイト

今のところ、毎年夏至の日に行われているイベントっぽいので、見逃した方は是非来年参加してみてください!

『ミッドサマー』とは?

今回鑑賞した、『ミッドサマー』はいわゆるホラーというよりは、サイコロジカルホラーに分類される映画です。

カイト

ゴーストがいっぱい出てきたり、心霊現象が起こったりというわけではありません。

とにかく、人間の怖さというか、心理的な部分で鑑賞者をぞっとさせるようなホラー映画になっています。

家族を不慮の事故で失ったダニー(フローレンス・ピュー)は、大学で民俗学を研究する恋人や友人と5人でスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖......それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

『Filmarks』より引用。

この映画、とにかく主人公の女性とその恋人の心の揺れ動きが観ていてドキドキでした。

この村で行われている、クレイジーな儀式を目の当たりにした後の二人の気持ちのズレ。

その後次々と行われていく、不可解な儀式の数々。

これらを経て、ダニーはどう変わっていくのか、最後にどういう決断を下すのか。

正直、少し胸くそ映画にはなっていますが、圧巻のスケールで気が付いたら一瞬で3時間が過ぎている…。

そんな映画になっています。

もう一回観たいか?

と言われれば、正直今は「もういいかな…」となります。

カイト

それくらいには、少しトラウマになります…。

ただ人生で1回は観ておいて損はない映画だと思います。

みなさんも一度、夏になる前の5-6月ごろに一度観てみてはどうでしょうか?

注意

以下、ネタバレありの感想になります。

まだ観てないよという人は、ここで読むのをやめてください!

信じることの怖さ、のようなものを感じた。

この映画を見て1番感じたのが、“信じすぎることの怖さ”です。

なんというかこの映画、胸くそ映画だとは言いましたが、村に住む人々はただただ儀式を行っているだけなんですよね。

カイト

そこで行われるコト自体はひどいと思いますが、悪意を持ってやっているわけじゃないんです。

あくまでその村の慣習に従って生贄を捧げ、気狂いのように泣きじゃくります。

はたから見て、そんなに泣くならそもそも生贄なんて捧げなくてもいいじゃん、って思っちゃいます。

でも彼らはいうんですよね、

“皆喜んで命を捧げているんだ”

と。

もちろん死ぬことへの怖さはあると思います。

カイト

最後に火炙りになるシーン。自分の意志で生贄になることを選んだ村民も、最後は叫んでいましたからね。

でも皆、その村の信仰への忠誠心を持って、誇りを持って死ぬわけです。

そこに疑問をもたず、そういうものなんだと思って命を捧げてしまう、村民たちはやっぱり異常ですよね。

ただ、外部の人間は関係ないし、生贄として連れて来られた人々の気持ちになればいたたまれません、、、

カイト

彼らがいわば、完全に巻き込まれただけの部外者ですからね。

村の不気味さと、描の美しさのマッチ。

この映画、もとになっているのがスウェーデンの夏至祭である、Midssomarです。

YouTubeに夏至祭の様子があがっていました。

この、祭りをベースに、スウェーデンの奥地では、ホルガという儀式が行われているという設定です。

この舞台になっている、場所がめちゃくちゃきれいなんですよね。

何とも言えない、神秘的な感じのこの村の雰囲気と、この奇妙な儀式が絶妙にマッチしていて、すごく記憶に残る描写になっています。

またこの映画を語るうえで、欠かせない要素が白夜だと思います。

カイト

個人的に、白夜がある地域を舞台にした映画はクレイジーな作品が多い気がします。

同じくA24が製作した、『ラム』も白夜の地域での話ですしね。

やはり、日夜とも陽が照っている環境は人間の精神をおかしくしてしまうのでしょうか。

だからこそ、このようなおぞましい儀式を生み出してしまったのでしょうか。

そう思わされました。

この映画はハッピーエンドなのか

上映終了後、友人とこの映画について語りながら帰って行ったわけですが、そこでも話題になったのが、

“この映画はハッピーエンドなのか??”

というものです。

もちろん僕たちのような普通に文明を享受して、その世界で生きている身からすれば、この映画はおぞましすぎるし最悪にバッドエンドだと感じます。

ただ、この映画の主人公である、ダニーに焦点を当ててみます。

彼女、最後に恋人も入っている、燃え盛る小屋を見ながら、最高の笑みを浮かべていましたよね。

このダニーは心理学を専攻する大学生で、軽いうつ病のようなものを発症していました。

カイト

映画冒頭でも、抗うつ剤を飲んでいたのが、印象的でした。

この精神が少し不安定だったダニーがこんな笑顔を映画の最後に浮かべているのを見ると、

これ、ダニーにとってはハッピーエンドだったのかな…?

なんて思ってしましました…。

アリアスター監督の作品は、いけにえモノが多い…??

最後にこの映画を製作した、アリアスター監督にも触れてみようと思います。

アリアスター監督は、2018年公開の『ヘレディタリー/継承』が初の長編映画作品となっていて、この『ミッドサマー』が二作品目の映画です。

メモ

アリアスター監督の、初期作『ヘレディタリー/継承』は下の記事で少し解説しています。是非合わせてみてください~!

友人とも話していましたが、アリ・アスター監督の作品はいけにえモノが多いなあという印象でした。

カイト

前作の『へレディタリー』も人間を捧げているシーンが印象的でした。

そんなアリ・アスター監督の3作品目が2023年4月に全米公開されたようです。

予告を見た感じすごく面白そうでしたが、日本での公開に関しては2023年6月現在では情報がないです。

カイト

面白そうなので、是非観てみたいものです。

まとめ。

ということでこの記事ではミッドサマーについて、思ったことを書いていきました。

みなさんもぜひ、一度見てみてください!

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