こんにちは、カイトです。
多くの大学生は、就職活動や大学院の進学に際して自分の将来やキャリアの形成について具体的に悩むことが増えると思います。
僕自身も将来のことを考えること自体は好きで、よくあれやこれやと考えています。
ただ色々と考えるうえでどうしてもネックになってくるのが、自分が浪人したという事実です。
どうしても現役で大学に合格した人よりも1年遅れている分、これ以上遅れを取るわけにはいかない…!!という気持ちが働き、大学進学以降のキャリア形成をしていく上で諦めるものも多々あったのは事実です。
今回の記事では、自分の浪人がその後のキャリア形成にどのように影響を与えたのかを、自分の体験ベースで語っていきたいと思います!
メモ
これはあくまで僕の意見であり、これが浪人経験者が抱える一般的な悩みかどうかと言われるか?と言うと、わかりません。
それも含めて、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!
浪人したこと自体に後悔はない。
まず最初に述べておきたいのは、僕は浪人したこと自体には後悔をしていないということです。
それこそ当時の僕に現役合格できる学力があったのならば、現役で大学に受かりたかったです。
ただ現実の僕にはそんな学力はなく、現役時は国公立の前期・後期のみ出願しましたが、どちらも残念ながら不合格でした。自分の高校は、体感で5割近くの生徒が浪人をしていて、自分も何も迷うことなく、予備校に入塾して、1年間浪人生活をしました。
よく浪人を経験していない友人からも、「浪人、辛くなかったの?」と言われますが、僕は結構楽しかったです。
もちろん、一年中常に「受からなかったらどうしよう…」といった不安はありました。しかし僕の周りは浪人していた子が多かったので、こういった不安も共有できましたし、友達と適度にご飯に行ったり遊んだり、勉強を教え合ったりと結構充実した浪人生活を過ごせたように思います。
結果的に1年間浪人しても第一志望には合格できませんでしたが、中期・後期試験で国公立の大学にはなんとか合格することができたので、最低限は良かったかなと思います。
理系は私立大学の学費が高いですし、学費の高さは大学院進学にも響いてきますからね。
さすがに第一志望に受からなかったときは悲しかったですが、自分がそこを目指していた理由は、「一人暮らしをしたかったから」というものでした。
結果的に、僕は大学2年生の5月から一人暮らしを始めることになったわけで、皮肉にも第一志望に行けなかったけれども目標は達成できたわけです。
ただこの浪人で過ごした1年の遅れが、大学進学後のキャリアを形成していく上で常に悩みの種となるわけです。
(気持ち的に)気軽に休学ができない。
1つ目の悩みが気軽に休学ができない!!というものです。
休学自体、気軽にするものではありませんが…(笑)
参考
これは完全に僕の持っている悩みで、多くの浪人経験者は抱えていない悩みだとは思います。
ただ少なくとも、すでに1年遅れている気持ちから、これ以上社会に出るのは遅れたくないという気持ちを抱えている浪人経験者は多いと思います。
これ、僕がずっと抱えている悩みです。
僕は何となく、大学中に1年くらい休学して、ワーキングホリデーとか留学とかしてみたいなあというふうに考えていました。実際に自分の周りにも、大学を1年休学して留学したり何かしらの活動したりしている人も一定数います。
もちろん、物理的に休学することは可能です。
ただ、「すでに浪人しているのに、さらにもう1年も社会に出るのが遅れるのはまずいよなあ」と言う気持ちが勝ってしまい、休学してワーホリに行くという決断が取れずに、気が付いたら大学4年生まで進んでしまいました。
メモ
実際のところ、僕の大学時代の大部分はコロナ禍と重なっていたので、果たして大学に現役合格できたとして留学やワーキングホリデーに行けたかどうかはわかりません。
コロナに関しては完全に不測の事態だったので、ここで言うたらればは結果論でしかありません。
ただ幸いにも浪人して1年遅れたおかげで、僕が大学3年生の時(2022年)にコロナが緩和してきて、そのときから海外旅行をすることができました。
そのコロナ後初の旅行でヨーロッパに行ったときに、席が隣だった子が僕と同い年でちょうど1年休学していて今から1か月スペイン留学に行くと言っていたんですよね。
そのことはめちゃくちゃ仲良くなり、今でも僕が東京に行く際にたまにご飯とか行くのですが、「そういう大学生活も送ってみたかったなあ」とは正直今でも思います……。
浪人生として過ごす1年間と海外で過ごす1年間。
もちろん浪人生として過ごす1年間の方が学問的に学びは多いですが、圧倒的に海外で過ごす1年間の方が濃いですよね。
だからこそ、「浪人してなかったら、1年くらい海外経験できたのかなあ…?」とたまに思うわけです。
大学院に進むと社会に出るのが25歳からになる。
おそらく多くの浪人経験者も抱えているであろう、もう1つの悩みが、社会に出るのが1年遅くなるという事実です。
関連
自分も、浪人中や大学1-2年生くらいのときは、結構真剣に悩んでいました。
特に大学院に進学しようと思っている人にとって、この1年は大きいように感じます。浪人経験者で大学院を出た人が社会人になるのは、最速で25歳です。そして25歳となれば、大卒で社会に出た人がちょうど3年目になる時期です。
同級生は仕事にも慣れて、余裕が出てくるはずです。この時期になれば、転職を視野に活動している友人もいるかもしれません。また、学生時代から付き合っているカップルは結婚してもおかしくないような時期です。何となく僕の想像する25歳ってこんな感じです。
こういうリアルを想像すると1年も無駄にしたくないと思いますし、仕方ないとはいえ、浪人の一年間って大きな損失だったのかも(?)と思っちゃいます。
ただ、回り道だらけの人生もありなのでは?最近は思うようになった。
ただ、最近はこういった浪人したことに対するネガティブな感情が再び消えていきました。
日本という社会では、新卒で入社してそこで社会に揉まれながら定年まで働くという、画一化された働き方のモデルが定着し、僕自身もキャリアを考えていく上で、不本意ながらもこの敷かれたレールに早く乗っかれるようにしないといけないのかなと考えていました。
正直この働き方に魅力を感じませんが、はぐれモノを社会が受け入れてくれるわけはないという考えから、どこかでこの形態に収束するように人生設計を考えていました。
ただ、時代も変わり、働き方もだいぶ多様化されてきました。
その中で、もう少し自分の中にある欲望というか、無理に自分のしたいことを我慢して、社会に飛び出す必要もないのではないかな?と最近は感じています。
メモ
もちろんみな、家庭状況や境遇、夢や思いも違います。そして何に対して幸せと感じるのかに関しても人それぞれです。そういった中で、「海外で活躍したい/世界中、色々なところをこの目で見てみたい」という夢を持つ僕自身も、その夢を諦めてまで、簡単に社会に飛び出さなくてもいいのではないかと考えるようになりました。
僕たちはあまりに生き急いでいるような気がします。
そういった意味で、自分自身も改めてキャリア設計を見直し、大学院中に1年間休学をして海外インターンをしてみたり、博士課程で海外の大学院に進んでみたり、本当にすべてを投げ出したくなった時には、航空券とVISAだけ取得して、海外を放浪してみるのもいいかも……と自分の思いに素直になってきました。
参考
最近は大学生だけではなく、1度社会に飛び出した人が、30手前で仕事を辞めてワーキングホリデーで海外に1年間過ごすというロールモデルも少しずつ増えているように感じます。
先日も、よく行く近所のバーで飲んでいたら、2人の娘を持つ女性のお客さんが言っていました。
「わたしは娘が二人いるけれども、下の子は10月からオーストラリアに1年間ワーキングホリデーという形で働くみたい。上の子も、結婚してるのに3か月くらいカナダに留学するらしいのよ。コロナの影響でそういった海外経験ができずに結婚したんだけど、やっぱり諦めきれなかったらしいね。30歳になる前に一度、海外に行きたいって言ってたわ。旦那さんもよくOKしてくれたよねえ。」
ここまで海外へ行きたいという思いは熱く語ってきましたけど、心に思うのと実際に行動するのには、天と地ほどの差があります。
そういった意味で、僕はこの話を聞いて、その2人には会ったことないですけど、その決断をできるのはすごいし、かっこいいなと思いました。
もちろんリスクを顧みず、やみくもに行動するのはあまりに無責任かもしれませんが、しっかりと考えて「これなら大丈夫!」と算段が経てば、浪人したことや社会に出るのが遅れるといったことを気にせずに、思い切って行動に移したいです。
まとめ。
ということでここまで浪人したことで僕が感じる、キャリア形成上の悩みについて書いてきました。
自分の夢や思いベースに書いているので、これが一般論とは思いませんが、浪人をした人ならば少しは共感してくれる部分もあると思います。
まとめ
・浪人をすると、大学進学後の1年の重みが違う。簡単に休学や留年ができなくなる。
・大学院進学をすると、最短で25歳で社会に出ることになり、色々と焦る。
・ただ必ずしも最短で社会に出る必要はなく、最近は回り道だらけの人生もいいなと思うようになってきた。
これから先のキャリア、後悔のないように歩んでいきたいです!