こんにちは、カイトです。
今回はキングスレイ・ウォードさんが書いた、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』について紹介していきたいと思います。
この本は、実業家である父が、子供が成長したときに自分が実業界で苦労して学んだいくつかの教訓を伝えたいということで、書かれた手紙がもとになっています。
30通の手紙というタイトルの通り、1章で1通の手紙ということで30章の構成になっています。
ビジネスマンとしての教訓なども多かったですが、
今回は大学生の僕が心に響いた内容を3つトピックに絞って紹介していこうと思います。
挑戦をしよう
みなさんは、
自分は機会に恵まれていないだけだ
といって、いろいろなことに諦めていませんか?
しかしそれは違うとキングスレイさんは言っています。
35歳、45歳、55歳になって、「私は機会に恵まれなかった」と言う人を私はたくさん知っている。その90%は、なぜ自分の前を素通りしていったか、なぜ、自分が何の実績も残さなかったか、いろいろな口実で自分を納得させている。残りの10%は、若いころに人生が自分に挑んだ戦いに応じなかったことを正直に認める。
引用元:「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」pp20
要するに大人になって機会に恵まれなかったって言っている人の大半は、機会があったのにそれを逃しているだけだ!
って言っているんです。
だから、ひるまずに挑戦しようと。
そして、あえて厳しい環境に身を置こうとも言っています。
そうすれば、浸透作用が働き、自分自身も成長できるんです。
・浸透作用…ある面の生活に浸っていると、その面を吸収しないではいられないという作用
つまり、優れた素質の学生たちに囲まれれば、成功する確率が高まるということです。
もちろん成功するか否かは自分次第ですが、周りの環境はとても大切なことです。
人間はどうしても周りの環境に流されがちですよね…
だから偏差値の高い大学に行くというのは、高いレベルの仲間に揉まれるという意味では非常に大切なことです。
またキングスレイさんはこの本の冒頭に、
頭脳にはたいてい自分が望む以上に多くのものを生み出す能力がある
と言っています。
この能力を発揮するためにも、
- 常に新しいことに挑戦し、
- レベルの高い仲間と高めあう
ことが大切なのではないでしょうか。
そう僕は思いました。
学ぶ意義
キングスレイさんは優れたビジネスマンになるためには、自分の専門科目だけに絞らずに、さまざまな学問に触れることを勧めています。
私は君に毎年1つずつ新しい学問を始めるように勧める。そうすれば君の視野は広がり、人生について、新しい、あるいはそれまでとは違う考えを持つようになるだろう。君が最終的にどの分野の産業に引きずりこまれることになるのか、あるいは君が実業界の鉱区で曲折した道を進むときに、ちょっとした知識がどれほど貴重になるかは、予想もつかない。
引用元:「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」pp26
フランシス・ベイコンは
読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする
と言っています。
大学では、こういった、ベイコンの言う、成功の秘訣を手に入れることができます。
そして20歳から30歳にかけて、学ぶ期間としては最も重要な時期だとキングスレイさんは言っています。
しかし、友達とビール片手に語っていると、大学を1年休学して世の中を見てこよう、という気持ちになる人もいると思います。
しかし私個人の意見では、そのような旅行を考えている学生のほとんどが怠け者である。そもまま勉強を続ける気になれず、逃げ道を求めているので、このような教育的な旅には有意義な面しかないという考えに負けて、社会勉強に出かける。しかし悲しいかな、統計的に立証されているように、神聖な学びの殿堂に戻ってくる学生はまれにしかいない。……頭脳にあまり長い休暇を与えると、1日に4,5時間学べる状態に戻すことがどれほど難しいかを私は知っているからである。
引用元:「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」pp29-30
どうしてもリュックを背負って旅行に行きたいならば、大学の休み期間にしようと言っています。
世界を旅するが夢の僕からして、だいぶ考えさせられる内容でした。確かに僕自身、大学に入ってやりたいことが見つかっていないため、その現実から逃げるためにも海外に旅をしたいと思っている節があり、キングスレイさんの指摘内容は図星でした…
また、
勉強は登り坂で車を押すことだ
と言ってます。
これ、意味わかりますか?
登り坂で車を押すときって、途中で休めないわけじゃないけれども、休んじゃうと車は坂の下まですべりおりちゃって初めからやり直しになりますよね。
勉強も同じだと言っているんです。
昨日いくら頑張っても、常にコツコツと続けないと、今までの積み重ねが台無しになっちゃいます。
なので継続的に学び続けましょう。
読書の価値
他人の過ちから学べ。自分で全ての過ちを経験する時間はない
本については、上記の格言が言えるでしょう。
世の中には目新しいことはそんなに多くはないです。
あなたが悩んでいたり、考えていることっていうのは、ほとんどは繰り返されていることであり、たいていはいずれかの書物に記されています。
読書をすることで、地上で限られた時間を有効に使うことができます。
読書量が多くても、ほとんど小説しか読まない人もいる。彼らはそれでくつろげる、と言う。ノンフィクションを読むのは仕事だと感じる人が多い。奇妙なことに、私はノンフィクションを読みながら、くつろぎ以外のものを感じることはない。しかも、この世界には学ぶべきことが実に多くあり、小説よりもはるかに興味をそそられる事実が無数にあることを思うと、誰かの白昼夢を読むのは時間の浪費にさえ感じられる。
引用元:「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」pp162
この主張は、めちゃくちゃ共感しました…!
僕はビジネス書などの実用書をよく読みます。
というのも、ビジネス書は一冊読むたびに、何か新しい発見(単なる知識から、今までは考えもしなかったような画期的なもののとらえ方など)が得られて、それがとても嬉しいからです。
もちろん、小説を味わって読んで、豊かな表現力や感性、美しい言葉遣いや言い回しを知るってことも大切だと思うんですが、なかなか小説を読みません…
そういう感動はたいてい、映画や漫画で得ています…
まとめ
この本は、
- 結婚について
- 部下との衝突について
- 経営について etc
など、ほとんどがビジネスマンに向けての内容で、大学生の僕にはまだ理解しえない内容もいっぱいありました。
なので、大人になって、社会に出たときにまた読み返したいなと思いました。
2020/7/4