こんにちは、カイトです。
先日、劇場で『インディージョーンズ/運命のダイヤル』を観てきました。
個人的には大満足だったこの映画に関して、ネタバレなしで自分なりの感想をサクッと書いていこうと思います。
【評価は二分!?】おじいちゃんインディーが大活躍!
この映画、視聴後にいくつかの感想をツイッターやYouTubeで見ていました。
ネットに飛び交う感想を見ていると、
・おじいちゃんになったインディーを観てると悲しくなった…。
・動きにキレのないインディーを観るのがつらいー。
なんていう少しネガティブな意見も少々見られました。
確かに現役バリバリで、インディーを観ていたファンにとっては、”衰えたインディー”を観るのがつらいという意見もわかります。
そんな今作ですが、最初の印象としてインディーが思った以上に老けていてだいぶ驚きました。
まあハリソンフォード自体が2023年に81歳になったことを考えれば年相応というわけですが、僕らの知っている、レイダース時代のスタイリッシュなインディーはもういないことは少し悲しかったです。
すっかり衰えたインディーは、映画の冒頭でも、近所に住むホーム―パーティーをしている大学生たちに怒鳴り込みに行ったり、大学での授業でも生徒にあんまり講義を聞いてもらえなかったり、と”僕らの知っているインディーはもういないのか…”と感じました。
ただ、物語が進み、インディーのトレードマークであるムチと帽子を被ると少し若返った気もし、“いよいよ冒険のスタートだ!!”と胸が高まりました。
そしてその物語は普通に面白かったです。
今回は、ネタバレなしで感想を語っていくので、深くストーリーには踏み込みませんが、
今作は、インディー自身も自分の生涯かけてきたものが報われた、というのは少し言葉が弱いですが、インディーの考古学者としての人生の集大成のような結末
でした。
そして、そのシチュエーションに立たされたときのインディーの言動と行動に関しては、グッとくるものを感じました。
その後そのシリアスな雰囲気を一笑するような要素もあり、これもまたインディーの良さだよなあと思いました。
また、でてくる人物も良かったです。
今回のヴィラン役は、マッツ・ミケルセン演じる、ユルゲン・フォラーです。
マッツはインテリ悪役みたいなのがよく似合いますよね。顔からも知的さがにじみ出てる気がします。
マッツは普通に好きな俳優の一人ですが、この役もしっかりハマっていました。
また個人的に良かったのが、物語を通じて出てきた少年のテディです。
個人的にこれが、シリーズ二作目の魔宮の伝説に出てきた中国人の孤児の少年と被ってみていてよかったです。
そして物語のいたるところで、インディーの旧友というべき人たちも出てきて、集大成の作品にふさわしい演出だなとも感じました。
インディーの冒険を自分と重ねてしまった。
前述の通り、今作もストーリーは面白かったし、インディーの大冒険は観ていて楽しかったです。
ただ、少し踏み込んでいえば、やっぱり昔のようなワクワク感というものはなかったのかな?とは思いました。
インディー最初の3作が公開されたのが1980年代で、映画の舞台となったのは1930年代です。
この1930年代の大冒険を、当時スマホはもちろん、インターネットすら普及していなかった1980年代の人たちが観るというワクワク感は計り知れません。
自分が1980年代に生きていてインディーをリアルタイムで見ていたら、それこそ鳥肌を立てながら、自分が大冒険をしているような気分になって劇場で観ていたに違いありません。
ただ今作は公開されたのは2023年で、舞台もアポロが月面に着陸し、街にはデビッド・ボウイの『Space Oddity』が流れるような1969年です。
1969年ということもあって、インディーの旅のシーンなんかは昔のワクワク感も少し薄れた気もします。
何より、世界中を旅することが非日常ではなくなりつつある現代にとって、この冒険にどれくらいワクワク感を抱けるのでしょうか?
確かに今でも世界中を旅すること自体は非日常かもしれませんが、インターネットの普及により、YouTubeやブログなんかで世界旅行の様子を簡単に垣間見える現代において、世界中を旅するという事実に関してかなり解像度が上がってきて、旅というものに対する高尚感は薄れているんじゃないかなと思います。
ただ、僕は2000年生まれで、もちろんインディーを当時劇場で観たわけではありません。
初めて見たのも、アマプラで大学2,3年くらいの頃です。
そんな僕からすると、今作では純粋にインディーの冒険がまた見れる喜びを感じていました。
ちょうどこの1年で自分も何回か海外旅行をしていたので、その経験とも照らし合わせながら、また〇〇行きたいなー。とか考えながら観ていました。
僕にとって、インディーの冒険そのものは鳥肌が出るほど、感動するものではありません。
旅というものが容易に想像できてしまう僕ら世代にとれば、そこは大きな感動ポイントにはなりえません。
(もちろん、昔のスマホもインターネットもないような時代の海外旅行というものには強烈な憧れがあります。)
でもやっぱり、時代が変わっても、歴史を発掘しに世界中を飛び回るというのは夢のあることだし、そこへ感動はかわりません。
いつの時代の少年も、ピラミッドの雄大さに鳥肌を立たせ、山奥に住む謎の部族との関わり合いを固唾をのんで見守るのです。
そういう意味でいつまでも、夢を、そして真実を追い続けるインディーの姿には改めて心を打たれました。
そして自分自身、”もっといろいろな世界の場所をこの目で見ていきたい!!”と思いました。
正直、旅好きとしてこの映画を観たあと、ここでは書ききれないくらいいろいろな思いが溢れてきました。
この作品の感想とは趣旨が変わってしまうので、ここでは書きませんが、気が向いたら別記事で書いてみますね。
まとめ。
ということで、簡単に『インディ・ジョーンズ/運命のダイアル』を観た感想をサクッと書いていきました。
この映画、前作を観た人はもちろんですが、
・日常に刺激が欲しい!
・純粋に旅がしたい―!
という人にもすすめられる一作になっています。
是非観てみてください!