大学/大学院生活

【大学(院)生研究日記】2023年研究納め。卒業へのわずかな不安。

カイト

こんにちは、カイトです。

本日、12/29に2023年最後の実験を研究室で行ってきました。

今日は研究室に行っても誰もいませんでした。教授の居室も電気が点いていなかったので、教授もいなかったと思います。そもそも大学自体も、学生の授業期間が終わって、正門以外は空いていませんでした。

そんな中、一人さみしく実験室で研究をしていました。

本当は先週中に研究納めをしたかった。

予定では先週の中間発表を終わったあとに、最後に一つ測り切れていなかった実験をサクッと終わらして、今年度の実験は終わりにしたかったです。

カイト

ただ現実はそう上手くはいきません…。

中間発表の次の日に実験をしに大学に行ったはいいものの、機械が上手く動かずに実験を行うことが出来ませんでした。こういうところが本当に嫌だなと思うのですが、文句を垂れていても仕方ありません。

その日は先輩に研究背景を聞きながら、別のことを作業を行っていました。

参考

この記事ではかねてから言っている通り、今の自分の研究は基本的にM2の先輩がやっている内容を一部引き継いでやっている状態です。なので先輩が卒業するまでにはしっかりと引継ぎが出来ていないといけません

ただ、実際のところは先輩がやっている実験の何となくの大枠はわかっていても、細部の内容や具体的な装置やプログラムの動かし方、一つ一つの実験の意味なんかは理解していないので、来年の3月にしっかり引継ぎをしてもらわないと、4月以降かなり厳しい未来が待っている気がします…。

ということで日を改めて、12月の最終週も実験をしに行くことになりました。

結局、今週も測定が出来ずに終わる。

今週は火曜日と金曜日にそれぞれ2-3hほど研究をしに大学に行きましたが、結局何もできずに終わりました。年末というのもあって、先輩に『いついつ来ますか』みたいなのを聞くのも申し訳ないですし、先輩自身も割と気分屋なので『今日は来ますか?』と聞いても、『行くかもしれんけどわからん』みたいなことが多く両日とも一人での実験になりました。

メモ

自分も大学に行くかどうかは気分次第みたいなところがあるので、先輩のこういう部分も仕方ないなあとは思います。

実際今週も本当は金曜日ではなく、水曜か木曜かに行けばこんな年末ぎりぎりになることもなかったわけです。ただ、年末ということもあってバイトの友達と始発まで飲んじゃったり、近所の行きつけバーで飲み納めと称して3時くらいまで飲んだり、大学に行くのをさぼってしまっていました。

一人での実験はやることがわかればサクサク楽しく進むのですが、自分で疑問をもってやるというよりは先輩に『ここやっておいて』と言われてやっているので、何かつまずいたり理想通りの結果が出ないとだいぶ時間が溶けますし、イライラが募ります

今週も、火曜日はそもそも実験をするところにすらたどり着けませんでした。なんで思い通りの挙動を示さないのかを考えながら色々といじったりしましたが、なかなか理想的には進んでくれませんでした。聞く人もいないのでこの日は諦めて帰りました

金曜日の今日は、まず基盤を改めて見直して、はんだ付けするタイミングでどこかが短絡されていないか等を確認しながら、はんだを丁寧に付け直しました。

おかげで今までやってきた実験の再現性は出せました。(これでやっと次の実験のスタート地点!)

そのうえで先週出来なかった実験するために、この前先輩が教えてくださった手順沿って装置とプログラムを設定していきました。設定が完了して、電力投入していきましたが、なぜかエラーが出ました

カイト

先週先輩と同じ実験をした際には出なかったエラーだったので、設定の段階でどこかミスったのでしょうか…?

その後色々調べたり、エラーが出ている系の付近で数値や設定を変えながら試行錯誤しましたが、やはりうまくいきませんでした

メモ

電力系にパルスを入れてオシロスコープでその波形を見ながら電力損失を見るという趣旨の実験をしていたのですが、その系の途中に入れていた、パワーセンサーでパルス波を計測できずにエラーが出ていました。

パワーメータ―

この日も前述の通り研究室に誰もおらず当然聞く人もいないので、そのまま帰宅しました。

カイト

続きは新年あけてから、先輩か教授と一緒にやります。

今の僕はただのポンコツな壊れた機械。

いまだに研究の内容を明確に理解できず、やることは先輩や教授に言われたことばかり。実験をしていると疑問は生じますが、その疑問も根本的な部分過ぎるしあまりにも多いので、先輩や教授に聞いて理解しても、その知識は氷山の一角に過ぎません。

『実験が楽しいか?』と聞かれれば、答えは『ノー』。実験そのものは頭も使わずに、言われたマニュアル通りにやるだけ。マニュアル通りにやっているはずなのにエラーが出ることも多々あるし、やり忘れや勘違いで計測できない日もあります。

さながら、ポンコツの壊れかけの機械のように、データを取っては、たまにミスり、次の実験に進もうとしてもわからないことばかりで全然前に進みません

自分の研究は、顕微鏡で覗かないと構造が見えないくらいの極小サイズの半導体素子を扱う関係で、こまごまとした作業も多く、そういった一つ一つの繊細な作業も絶妙にストレスが溜まります。

ただ、ポンコツな機械と言っても、僕には『意思』があります。自分自身を上手に扱ってあげないと、よりストレスが溜まり研究へのモチベーションは下がります。

カイト

意思のあるポンコツな機械とはなんとタチの悪いものなのか…。

なぜか将来に関してはポジティブ。後悔はない。

ここまでだいぶネガティブな内容ばかり書いたが、不思議と今の気持ち”そのもの”は暗くないです。

もちろん、自分の研究の内容と今後やっていくことに対する不安はあるし、具体的に考えるだけでも気分が悪くはなります。こういった自分の研究という核の部分では大きな不安と目に見えない焦りを感じていますが、その頑丈な核を覆い隠すような外的要因にポジティブ要素を見出せているためか、不思議と自分の大学での研究全体に対する絶望感はありません。

そもそも、自分の取り扱っている半導体という業界が今非常にホットであること。そのうえで専門的である自分の研究内容ではわからないことだらけでも、メタ的な視点で半導体業界を見渡した時に出てくる用語や現象に対しての理解度は上がっていてそこに対する満足と感じるわずかな成長

そして、皮肉的ではありますが、自分がいま苦しめられているこの『半導体分野』が、ヨーロッパで将来的に働く際に大きな武器になる(だろう)という希望的観測。

こういった自分の研究周りの状態に対して、僕自身が非常に好意的に、ポジティブに捉えられているので、研究が苦しくても『まあでも、自分の将来のために頑張るか』という気持ちが湧きます。これらの、非物質的ながらも非常に強力で頼りになるモチベーションが今の僕を頑張らせているように感じます。

まとめ。 まずは卒業に向けて、卒論の構成から考えていく。

今年最後の実験を終えて色々と書いていきましたが、やるべきゴールは決まっています。

自分の卒論のテーマに沿った実験を終わらせて、卒論発表資料および卒論を作成することです。具体的は、卒論を書くまでに2項目ほどのテーマの実験をしなければいけません。

カイト

一つは年内に終える予定でしたが、結局終わりませんでした

とりあえず年末年始はゆっくりしつつ、先輩の卒論を読んで参考にしながら、卒論の章立て及び構成を考えます。

1月初週の後半くらいから(遅くても1月の第2週から)は実験を再開して、1月の2,3週までに実験終了。並列しながら卒論を書き上げるという、卒業までの大きな流れはあります。

無事卒業できるように、頑張ってあと二ケ月乗り越えたいです!

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