こんにちは、カイトです。
今回は、池上彰さんの書いた、『世界を変えた10冊の本』について書いていきたいと思います。
この本を絶対に読むべき理由
この本では
- アンネの日記
- 聖書
- コーラン
- プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
- 資本論
- イスラーム原理主義の「道しるべ」
- 沈黙の春
- 種の起源
- 雇用、利子および貨幣の一般理論
- 資本主義と自由
という世界に影響を与えた10冊の本を、池上さんの解説でわかりやすく理解することができます。
この本を読めば、上記の10冊の本について、概要がつかめるようになります。
僕がこの本を理系大学生に読んでほしいなと思います。
今の時代、どこの大学でも理系生は教養科目として文系科目を学ぶと思います。
もちろん歴史や政治や経済のことが趣味として好きな理系生もいると思いますが、
文系科目には興味がなくて、だるいなって思いながら受けている子だっていると思います。
でも、これからの時代、必ず
バランスととれた、教養を持った人材
というのは必要になってくるはずです。
仮にあなたが、一つの分野を極めても、AIに負ける時代が来ます。
そういう時に、柔軟な発想を持った人がAIには思いつかないような画期的な発想を生みだせると思います。
僕は、そういう発想をするのに必要なのは
観察力
だと思います。
世の中の流行やニーズに敏感に反応し、何をつくったら消費者が喜ぶのか
そういう目はただ理系の研究をしているだけでは養えません。
様々な分野のものに触れる必要があります。
その、入門書としても本書は最適だと思います。
この本で世界に影響を与えた本の大枠をつかみ、そこからさまざまなジャンルの知識を身に着けていけばよいと思います。
基本的にこの本を読んでもらえば、いいんですが、
次章では、この本でなるほど!ってなったところを1点だけ紹介させてもらおうと思います。
発想の転換⁉ フランクリンの主張
マックス・ウェーバーによるとのベンジャミン・フランクリンは、
時は金なりということを忘れてはならない。自分の労働で1日に10シリングを稼ぐことができる者が、半日で歩いたり、何もせずに怠けていたら、その気晴らしや怠惰のために6ペンスしか使わなかったとしても、それで出費がすべてだと考えるべきではない。実際にはさらに5シリング使った、というよりも、捨てたのである。
引用元:「世界を変えた10冊の本」pp106
ということを説いていたそうです。
この発想には大分驚かされました。
要するに
働かない時間があると、その時間の収入は0になるのではなく、その時間に稼げるはずだった分、マイナスになる
と考えるわけです。
こういう、
目に見える利益だけでなく、潜在的な可能性も考えられる視野の広さ
ていうのは、生きていく上の知恵の一つとして持っておくといいと思います。
まとめ
池上さんの本は、初学者には特におすすめです。
経済、政治、歴史などどの分野をとっても、池上さんの本はわかりやすく、理系生の僕でも難なく読むことができます。
この本に限らず、池上さんは様々なジャンルの、わかりやすい本を出版しているので、是非参考にしてみてください。
2020/6/16