雑記

温かい布団の温もりを感じながら。【最近読んだ本と映画の紹介も。】

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今年最後の大学の授業が終わり、もうすぐ1週間が経とうとしてる。

この1週間の多くを布団にくるまって過ごした。

朝からある大学の授業がないとどうしても起きる時間は遅くなる。

そもそも僕のアルバイトは基本、18時-23時。

家に帰れば24時前である。そこからお風呂に入り、ダラダラとYouTubeでも見ながらご飯を食べる。

ゲラゲラと笑い、ふと目を落とすとそこには、おおよそ自分のモノとは思えない、いや思いたくはない食い散らした残骸が広がる。

それらを片付け、歯を磨きながら最近ずっと見続けている“ジョジョの奇妙な物語”の続きをダラダラと観ていれば、一瞬で時計の針は2時を回る。

そんな日々を過ごしていれば、起きる時間が遅くなるのもうなずける。

そんなわけでここ1週間の僕は、多くの時間を布団の上で過ごしたわけだ。

この布団の上で、最も多くの時間を共にしたのは、言うまでもない、“ジョジョの奇妙な物語ーストーン・オーシャン”だろう。

すでに第4部まではNETFLIXで観ていたのだが、この休みを機に第5部を観始めた。

この第5部が1話30分で38話まであるのだが、1日8話くらいと自分でもびっくりするくらいのペースで見続けている。

始めはあまり物語に引き込まれなかったが、主人公である空条徐倫の魅力にどんどん惹かれていき、気づいたら次のエピソードを見てしまう。

と言っても、ジョジョばかりを観ているわけではない。他にもいろいろな作品を観た。

“Old“ ”Matilda the musical” “セッション” “Wednesday”なんかを見たわけだが、ここでは”Matilda the musical” “セッション”に少し触れてみたい。

”Matilda the musical”はNETFLIXで配信されているミュージカル映画。

2022年に配信が開始された作品で、NETFLIXの広告なんかで観た人もいると思う。

僕自身もたまたま“あなたにおすすめ”の機能で、この作品を知ったのだが、子供向けのミュージカルっぽいテイストを醸した、まあまあえぐいけれども感動する一作だった。

この作品はミュージカルだけあって、物語の多くのシーンで音楽が流れるわけだが、物語の構成もしっかりしていてオチもあり(?)、面白い。

この主人公、Matildaはいわゆる天才少女なのだが、親からの不遇な扱いなんかは観ていて普通に涙が出るレベル。

一応そんなネガティブな感情を音楽でマイルドにしている風ではあるが、結構心に刺さる。

そんなMatildaの聡明さと、学校の極悪学園長に立ち向かっていく勇気には、感動の涙を誘われる。

LeonにでてくるMatildaにも引けを取らないくらい、今作に登場したMatildaも良い。

Matildaという名前の少女が主人公の作品には外れがないのだろうか。

そんなMatildaも思わず、ビビってしまうであろう、鬼気とした教官と生徒の物語が続いて紹介する“セッション”だ。

こちらの作品はミュージカルではないものの、音楽大学院のオーケストラがテーマとなっているだけあって、物語に音楽がたくさんでてくる。

この作品に出てくる、オーケストラの指揮者であるフレッチャーが怖すぎる。

スキンヘッドで、目を見開くとおでこには三本線が横に広がるような、絵にかいたようないかつい系の見た目のフレッチャー。

そんなおっさんが指揮するオーケストラがテーマになっているこの作品では、フレッチャーが見た目通りの怖さを発揮する。

主人公のニーマンはオーケストラでドラムを担当しているわけだが、リズムがあっていないと叫びののしり、しまいにはパイプ椅子を投げつける。

ゴリゴリの体育会系のフレッチャーだが、その熱意の先にあるのは最高の音楽を届けるというもの。

そして、そのフレッチャーに何とかしがみつこうと、ニーマンも何かにとりつかれたかのようにドラムに没頭する。

この映画は、Twitterでラストが衝撃な作品と紹介されているのをたまたま見つけたわけだが、ラストも圧巻だった。

ちなみにこの映画の原題であり、映画でも幾度ともなく聞くこととなる“Whiplash"という曲だが、なかなか癖にあるいい曲で最近ハマってしまい、頭に自然と浮んでくる、指揮をするフレッチャーの残像を必死にかき消しながらずっと聞いている。

そんなスマホ漬けのベットの上の生活で、デジタルデトックスと称してずっと読んでいたのが、“スピン”という文芸誌の創刊号。

2026年に創業140周年を迎える、河出書房新社さんから出ている16号限定の季刊誌の創刊号が2022年の9月に出た。

僕はすぐに買ったが、その後1ヶ月ほど本棚に眠っていたこの雑誌をようやく取り出し、2-3晩かけてじわじわ読んでいった。

連載小説の詰め合わせを読むことは普段ないのだが、物語の途中で宙ぶらりんにされたまま、次の刊を待つこのワクワク感が新鮮ですごく良い。

個人的には、尾崎世界観さんのすべる愛と鈴木涼美さんの典雅な調べに色は娘が特に良く、続きが楽しみだ。

鈴木涼美さんは作品を初めて読んだが、なかなか引き込まれる文章を書くなと思った。

芥川賞候補作にもなった、“ギフテッド”も読んでみたい。

また、恩田陸さんの作品で、

“あみだくじをしようよ、京都の碁盤の目を使って”

っていうセンス、これにはしびれた。

こんな美しくてきれいな物語の作りあるのかと驚き、この先どのように物語が進んでいくのか、期待感が膨らむ。

気が付いたら12/29でもう来年へのカウントダウンは始まっている。

冬休みも残り1週間半。

一生こういう日々が続けば……という願いを胸にしまい込み、後で後悔しないように充実した日々を過ごしたいものだ。

2022/12/29

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